通行人参戦
娘や息子と寸暇を惜しんで家の前の路でキャッチボールをするのは楽しいものだ。住宅地なのでご近所迷惑にならぬよう、器物破損せぬようにコントロールには気を遣う。昨夕は夕立のあとの爽やかな風に誘われ、小一時間もしてしまった。
あと10球ストライクが決まったら止めよう
さあ 気合いが入る。
女子としては肩が強く、男顔負けのボールを投げる娘の顔つきが変わる。
あと 一球!
低めに入ってきたシュート気味の球は私のグラブをかすり広い道路へ転がっていった。
すいっと現れた会社員風の男性がキャッチして滑らかにスロー。私の頭上を越えて娘の元に好返球。
『ありがとうございます~』
ひょいと片手をあげて、またスタスタとその人は歩いていった。
『あの人は、絶対野球したはったな~。今もしてはるかもね』
そう、フォームが綺麗だった。いきなり転がってきたゴロを拾ってから投げるまでの流れるような一連の動きは、とても自然だったし、投げ終えてまた普通に歩いていく乱れなき動作は美しかった。
私は野球観戦がすきだ。高校野球を観ても、打球を捕球し、塁へ投げる動作に一番胸が躍る。
昨日の通行人の動きは鮮烈だった。また参戦していただきたいものである。
この記事へのコメント